輪るピングドラム 4話
輪るピングドラム4話、「舞い落ちる姫君」。
苹果ちゃんフルボッコ回www
観ていて可哀想に感じてもおかしくないようなレベルだったが、
それと同時に彼女の自分勝手さも強調されていたので、同情する気起きずw
最後の展開は衝撃的で、そこで考察することもあるだろうけれども、
それはきっと他の誰かがやってくれてるだろうと思うので、
今回は全力で趣味に走って、繰り返されるミュージカル演出、
そしてその繰り返しを何故自分が心地よく感じたのかを考えてみたいと思う。
今回、4回ほど登場したミュージカル演出。
これに限らず、この作品は同じ演出をしつこいほどに繰り返し使う
(電車周りの演出、帽子姫登場シーン、回想への入り、モブの表現など)。
この繰り返しという演出、アニメでは比較的珍しいと思うのだが、
コメディなどでは定番。例えばお笑い芸人は常に同じテンプレートに従って、
その中でネタ部分だけを変えて披露するというのが普通だろう。
繰り返し同じ演出を使うことの利点としてよく言われる(?)ことは、
形式を考えずに、純粋にネタを考えることに専念できるとか、
うけるかどうか分からない新しい演出を使うリスクを避けられるとか、
突然その繰り返しのパターンを破ることでインパクトを創出できるとか、
いろいろあるとは思うのだけれども、そもそもそういうもの以前に、
人間は「繰り返し」という行為自体が本能的に好きなんじゃないかと思う。
生物の形質というのは自然淘汰、つまり「生存に有利な形質が生き残る」
という原理原則のもとに形作られている、というのが進化論の本質だが、
じゃあ生き残る上で何が一番大事かと考えると、それは「学習」だと思う。
「学習」というのは言い換えれば「繰り返しの取捨選択」で、
同じミスは繰り返さない、上手くいったことは繰り返す、というのを
本能に叩き込むのが個体や種の生存にとって有利であることは明白だろう。
この生存に絶対的に有利な「繰り返し」、そしてそれを好むような個体が
自然に選択されてきた、というのは自分には非常に自然に感じられて、
それが現在生き残っている我々がコメディなどで繰り返しを心地よく感じる、
ひいては繰り返しの多いこのアニメを心地よく原因なのではなかろうか。
つまり幾原監督は、「繰り返しを好む」という我々の「生存戦略」を
鋭く突いてきてるってわけだ…!(キリッ
…次回、予告からは何も分からない…!
今回登場した、何か陰謀を抱いてそうなキャラ、彼女の掘り下げかな?
来週も楽しみです。

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Category: ピングドラム
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