輪るピングドラム　２話

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輪るピングドラム　２話

苹果こええええ！！！

輪るピングドラム２話、「危険な生存戦略」。

第１話でちょっとしか出番無かったメインキャラ、苹果の紹介回。
１話は情報を凝縮して演出で仕留めるような感じだったのに対し、
今回は苹果に焦点を当てて、情報量少なめに、無難にまとめてきた印象。
ただ無難ではあるのだが、コメディパートのテンポがいいので面白い！
ペンギンええキャラしとるわーw 基本、本能のままに生きてる感がw
ある意味、人間の登場人物以上に「人間的」だったんじゃないかと。

苹果の日記

苹果が持っている「未来を予知できる」日記。
OPにも登場しているくらいだから、重要アイテムなのは間違いない。
ちょっと気になるのは日記の内容で、「わり算がむずかしかった」とか、
「交つう安全のポスターを書いた」とか、何かやたらと小学生っぽい。
で、これらの次のページが今回のツバメの巣の話。
劇中の苹果は高校生のはずなので、明らかに時系列がおかしい…！
その他「先生に言われて多蕗と信号機を探しに行った」的な記述もあるので、
もしかするとこれは未来を予言できるような代物ではなく、
多蕗と小学生の頃から友達だった誰かの日記で、
苹果はそれを忠実に再現しようとしているだけのかもしれない。
日記に「多蕗くんと結ばれる。~~HAPPY END~~」などと書いてあって、
日記に書いてあることを実現することでそれも実現されると信じているとか。
…だとしたらより怖い…！

晶馬と冠葉

前回もそうだったのだが、今回も晶馬と冠葉の対比が気になった。
一番顕著だったのが陽毬に対する姿勢で、「どんな手段を使っても」
陽毬を助けようとする冠葉に対し、晶馬の方はその決心が無いような印象。
冠葉に諭されてようやくルールを破る決心をするような感じがした。
冠葉はガツガツしている、いわば「肉食系」、晶馬は「草食系」なんだと。
これは家庭での家事分担や、恋愛面の積極性を見てもそうだと思うし、
苹果のクラスメイトの晶葉に対する「空気」という印象もそうだろう。

幾原監督は公式スターティングガイドのインタビューにて、
このアニメで「自分が感じている十代の若者と自分たちの世代の断絶を
明らかにし、それらをつなぎたい」的なコメントをしているのだが、
それを踏まえると、自分には晶馬が草食系という十代のステレオタイプ、
冠葉が肉食系というおっさん世代のステレオタイプのように見えてくる。
（おっさんを美化しすぎ、十代を低く見すぎだと個人的には思うが）
もちろん、まだ現状はキャラ紹介や舞台紹介の段階なので、
こういうテーマが描かれるのは随分先だとは思うのだけれども、
いずれは晶馬と冠葉が分かり合えない部分、そして分かり合える部分、
それを通して十代とおっさんの邂逅が描かれるのではないだろうか。

苹果がストーカーだと判明し、晶馬と冠葉がどう動くのか？
そしてピングドラムの正体は？次回も期待したい。