TIGER&BUNNY　７話

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戦闘シーンの凄まじい作画、これがサンライズの本気！

TIGER&BUNNY ７話、「The wolf knows what the ill beast thinks.」。

王道のストーリーに少し捻りを加えてくるのがいつもの脚本なのに対し、
今日は王道のストーリーにベタベタな脚本、しかし圧倒的に面白かった。
今回は作画やら演出面で恐ろしく気合が入っていて、
キャラクターの動きには、いつもとは明らかに違う機敏さが感じられたし、
各シーンを一枚絵として見ても、印象的な絵面が多かった、
その「絵」的な印象が、面白さにつながっていたんだろうと思う。

上記の通り、今回は絵的な見所が多かった。
特に目立ったのは、ルナティックを追撃するバーナビーの動き、
さすがサンライズ！としか言えないほど、凄い気合が入っていて、
彼の疾走感、攻撃の重量感が、その強さを上手く演出していたように思う。
そして、そのバーナビーでも歯が立たないルナティックの戦闘能力！
台詞を使わず、そして分かりやすく強いバーナビーを引き立て役に使い、
ただただ絵で以って、敵の底知れない強さを表現する、というのは
これぞアニメの醍醐味！という感じで非常に好印象を持った。
それ以外だと、Cパートのユーリ登場シーンでの、怪しさを強調するような
絶妙なタメ（最初のシーンでもったいつけて顔が映らないようにしている）、
ヒーロー達やHERO TVスタッフがアジト突入に備えるシーンでの緊張感、
突入直前の虎徹とバーナビーのやりとりの構図なども印象的だった。

ルナティックの正体はもう、気の毒なくらい分かりやすくユーリなのだが、
「自分の正義」という言葉を使っているあたり、裁判官として犯罪者を裁く、
というのに限界を感じて、自ら犯罪者を粛清していっているんだろうか？
裁判官というのは、「法的安定性」を重視し、自分の法的解釈ではなく、
過去の判例に当てはめて法を解釈し、判決を下すという職業なので、
そこに自分の信じる正義が無いように感じるのは少しは分かる気はする。
重犯罪者でも命は尊重されるべきなのか？というテーマは、
これから時間をかけてやりそうな雰囲気が出ているけれども、
そこは我らが虎徹先生！重みはあるのだけれども、重さは感じさせない、
後味の良い結論を出してくれるのだと期待している。

次回、「There is always a next time.」。
登場人物中、一番ヒーローの自覚の無さそうな折紙サイクロンを、
真っ先にルナティックなどという思想的に重そうな相手に当てるなんて…w
来週も期待したい。