あの夏で待ってる11話、「行かないで、先輩。」。
イチカ姉、到来の巻。
前回までは恋愛関係に片がついていなかったので、
鬱屈としていたんだけれども、今回は一転して
爽やか&熱い展開!
恋愛も重要だとは思うのだけれども、やはり青春と言えば、
みんなで何かを成し遂げる!そんな夏!その前に進む力が眩しかった。
今回、カーチェイスのシーンが非常に良かった。
冷静に見てみると、美桜が「思い出の場所」を見つけた瞬間に
りのんのジャンプがブロックされ、そこにたまたま檸檬の車が来て…と、
ご都合主義も甚だしいのだけれども、
それを感じさせないほど、
みんな前向きで、イチカと海人を思い出の場所に送り届けるのに一生懸命で、
「ポジティブな力」に満ち溢れていたんじゃないかと思う。
救助ポッドという得体は知れんが、とにかくヤバそうなものを相手にしても、
彼らは楽観的で、どこまでも明るくて、それが凄い印象的だった。
とにかく、閉塞感が無いんだよね、今回の話。
「限界」を感じさせない。むしろそれを突き破ってしまう感じ。
今回のイチカ姉による、イチカが帰らなければならない理由、
そして海人がイチカについて宇宙に行けない理由は、
論理的に構築された「限界」。一見すると全然穴が無いように見えて、
観ているこっちまで絶望的な気分になってしまったけれども、
それも
哲朗&美桜が止め、檸檬が助言を与え、みんなで調べ、
そしていとも簡単に打ち破ってしまった。
ただ単に、彼らは世の中を知らない、というだけなのかもしれない。
イチカの「周りに迷惑をかけないように」という配慮は、
「大人」の我々には至極妥当なのだけれども、
彼らがやってのけたのは、
その「大人」の常識的判断では絶対に出来ないこと。
そんな自分の思いを何の疑いも無く信じられる、彼らの
「純粋さ」、
それが今回の話で自分が特別に気に入ったところ。
「この夏はすげーよ」「ああ、何たって」『宇宙だしな!』の台詞、
そんな彼らの純粋さ故の勢いを象徴しているようで、凄い好き!
次回、「あの夏で待ってる。」。
最終回に定評がある長井監督、期待します!
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