Another10話、「Glass eye -漆黒-」。
遂に待ちに待った合宿!
こういうミステリーものの終盤としてはよくあることだけれども、
ここまでの伏線が次々と回収されていくのは見ていて気持ちがいい。
序盤はただのミスリードだと思われていた「藤岡未咲」の話が、
ここに来て意味を持ち出したり、「死者」につながる伏線が
次々とつながっていく印象を受けたり、いろいろと面白い。
今回は反転はしてるけど、
ネタバレ(と信じているもの)満載なので、
読むときは気をつけて読んでくださるとありがたいです。
見崎鳴と藤岡未咲鳴は双子の片割れである藤岡未咲が死んでしまったことで、
4月にもう現象が始まっていることに薄々気づいていたとのこと。
それを知った上で、「いない者」の役柄を引き受けたことを考えると、
いかに
未咲が「現象」に殺されたのを信じたくなかったのか、
そしてそれをいかに悔しく思っていたのかが伝わってくる。
「現象」に対する思いの強さ、と言えば赤沢さんという印象だったけど、
鳴も表に出さないだけで、相当に思うところがあったんだろうと。
あとまあ、自分のせいではないということを認識していても、
クラスメイトに謝罪するのは、やっぱりいい子ですよね!
…赤沢さんには一応噛み付いたけれどもw 女同士の戦いw
赤沢さんは鳴を死者だと疑ってるのか、と思っていたけれども、
そうではなく、「現象」を始めさせてしまった張本人として、
そして
恒一にまとわりつく邪魔者として憎しみを向けてたご様子w
…唇を噛み締める様子に、どことなくファイナ・S・篠崎さんの面影がw
死者は誰―――?何か、今回で状況証拠的に分かってしまったような気がする。
勿論、彼/彼女が死者であるという決定的な証拠は無いんだけれども、
点と点が線でつながったこと、そして残り話数を考えると(笑)、
死者はあの人しかありえないように思う。ということで、以下、反転。
決定的だと思うのは、怜子とリツコが写っている写真を見ながらのやりとり。
この写真を見て鳴は、「怜子さん、家で絵を描くんだ」と呟いたわけだが、
もし、鳴が怜子が絵を描くというのを知らなかったのだとすれば、
ここでの台詞は「怜子さん、絵を描くんだ」になっていたはず。
つまり、鳴は怜子が家の外で絵を描くのを知っていたことになる。
じゃあどこで絵を描いていたのか、という話になるのだけれども、
ありえるとすれば、鳴が所属する美術部、或いは鳴が絵画教室か何かに
通っていた、という可能性。後者でも、怜子が先生なのか、生徒なのか、
という可能性が残る。ただ、「そっちが本職だと思ってる」怜子のこと、
金払って生徒をやることは無いと思うので、あるとすれば先生だろう。
では、彼女は美術部の顧問なのか、それとも絵画教室の先生なのか。
ここで気になったのがまたも「怜子さん、家で絵を描くんだ」という台詞。
もし絵画教室の先生なのであれば、普通は絵画を趣味にしているはず、
なので家(というかプライベート)で絵を描くかどうか、というのは、
聞くまでもないような疑問のように思える。そう考えていくと、
怜子は美術部の顧問である可能性が非常に高い。
そうなると、三神先生=怜子=死者説が現実味を帯びてくる。
上記の写真に写っていた、怜子に似ていると評判のリツコは、
怜子と三神先生をたして2で割ったような顔をしているわけだし
(書き分けられなかった可能性、というのもあるけれどもw)、
今回の恒一と三神先生のやりとりも、親しい関係であることを匂わせる。
三神先生は2年前の3組の担任なので死者の有力候補ではあるし、
今回ほぼ確定した、恒一が2年前に夜見山に帰ってきていた事実。
これは記憶の改竄を受けているので、真相に直接絡んでるはずだが、
これも怜子の葬式のために帰っていたと考えれば説明がつく。
何より、終盤も終盤にこんな超重要伏線が明らかになって、
それが死者の特定に直接関与しないなんてありえないw
ということで、個人的にはほぼ確定だと思う。ただ、死者が特定できたところで、恒一たちはどうするのかね?
いくら死者だと分かっていても、
自分が知っている人間を殺す、
というのは抵抗があるように思うのだけれども…
次回、「Makeup -惨劇-」。赤沢さんが!そしててっしーwww
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