輪るピングドラム16話、「死なない男」。
夏芽の掘り下げ回。
シリアスな部分は置いておいても、とにかくギャグ描写がすごかったw
「チャイナマネーにやられチャイナ!」の時点で危険な香りがしていたが、
繰り返される「すり潰されたりせんぞ!」のシュールさであったり、
祖父の暗殺描写であったり、徹頭徹尾のギャグ演出がwww
冷静に見ると、夏芽のトラウマ描写はシリアスなはずなんだけれども…w
個人的には、プリクリのカンペ生存戦略の時の虚ろな目が一番のツボだった。
夏芽の憂鬱ギャグ演出のせいで最初はそんな印象全然無かったのだけれども、
今回って夏芽視点で見ると、結構陰鬱な話なんじゃないかと思う。
何度夢から覚めても祖父暗殺の悪夢を見続けるって相当なトラウマだよね…
凄いと思ったのは、夏芽がトラフグの毒にあたって倒れるところで、
最早このあたりになると、どこまでが現実で、どこからが夢なのか、
観ているこっちまで分からなくなってきて、その混乱っぷりが殊更、
夏芽の祖父へのトラウマを強調していたように思う。
個人的には祖父がマリオに乗り移った云々は夢だと思っているのだが、
しかし毒で実際に夏芽は三日三晩寝込んでいたわけだし…
フグの毒で倒れた時、「マリオ守りきった!だから愛してると言って!」
的なことを夏芽が言っていたけれども、実際は今夏芽が死んでしまうと、
マリオを生き返らせることはできなくなるわけで、そのあたりを考慮すると、
「愛してほしい」というのが本命で、マリオは二の次なのかと思ってしまう。
誰に愛してほしいのかは、祖父なのか冠葉なのかよく分からんけれども…
夏芽とゆりさん&冠葉の違いここでちょっと思ったのは、夏芽とゆりさん&冠葉の違い。
ゆりさんと冠葉は「自分が愛する人を助ける」という目的があるから、
何を犠牲にしてでもそれを実現する覚悟のようなものを感じるのだが、
夏芽は「私はその列車には乗らないわ」と言っているように、
ゆりさんや冠葉のような思い切りというのが足りないように見える。
これはマリオを守るというのが第一の目的じゃないからだと思うのだが、
どうなんだろうか。
苹果の決意苹果も眞悧も、「運命を変える」と同じことを言っているのに、
それぞれの印象が明と暗、全然違うのが面白かった。
苹果の、日記に頼らず自分の力で運命を変える!という決意が、
その違いを生んでいるんだろう。
次回、順番的に多蕗回かと思ったけど、冠葉回?話が動きそうな予感。
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