WORKING'!!4話、「マンホールスパイラル」。
「佐藤くん…私のこと…好き?」今回、個人的に一番面白かったのは、この八千代さんの驚愕の台詞から、
佐藤さんが、いつもの平然とした感じが嘘のような消え入りそうな声で、
「…まあまあ…」というヘタレっぷり全開の返答を搾り出すまでの流れ。
ここの佐藤さんが返答するまでの「間」もシュールで良かったのだが、
気になったのは、ここで佐藤さんの表情を隠した演出。
この表情を見せないという演出、自分は実は、ものすごい違和感を感じた。
というのも、佐藤さんは何があっても人前で(特に八千代さんの前ではw)
表情を出さないので、このシーンでも無表情だろうことが明らかだったから。
どうせ明らかなのであれば、隠しても隠さなくても一緒なんじゃないかと。
多分、スタッフは佐藤さんが佐藤さんであるということを保った上で、
その佐藤さんの心境、つまりは「動揺」を強調したかったんだろうと思う。
もし、ここで佐藤さんが無表情であることを見せてしまっていたら、
動揺よりも、おそらくシュールな印象が勝ってしまっていただろう。
汗をだらだらたらして動揺を表現するのは簡単だったと思うのだが、
それはコメディとしては正解でも、佐藤さんのキャラを考えてみると
やっぱり無表情だったと思うので、この作品においては間違いである。
佐藤さんのキャラを尊重しつつ、彼の焦りを表現しようとして、
スタッフが苦心した結果がこの「表情を見せない」という演出なんだろう。
この演出を見て思うのは、スタッフの「WORKING!!」愛。
キャラを壊してでも面白いものを作るというのではなく、キャラを尊重し、
キャラの心情を表現した上で、面白いものを作るという意気が見て取れる。
この第二期、今のところ個人的には第一期よりも面白いと思っているのだが、
それはこの、スタッフの溢れ出んばかりの「WORKING!!」愛によるものが
大きいんじゃないだろうか?ぶっちゃけた話、この二期が始まるまで、
一期からスタッフが変わることにものすごい不安を抱いていたのだけれども、
今ではこのスタッフにそんな疑いをかけてしまったことが恥ずかしいよ…
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