TIGER&BUNNY20話、「Full of courtesy, full of craft.」。
マーベリックの前回までの善人っぷりは何だったのか…な回。
ネタとシリアスのバランスがすごく良かった。
エプロンマーベリックとか、帰ってきたツンツンロイズさんとか、
睡眠薬入りコーヒーを飲みそうで飲まない虎徹とか…w
本筋は結構重いのだが、あまり重苦しく感じずに観ることができた。
今回の見所はマーベリックの腹黒さだと思うので、それについて書く。
マーベリックの能力は記憶の操作だけれども、その能力云々以前に、
人の心を操る能力に異常に長けているように思う。
自分を本当に大切に育ててくれた「義理の親」として、バーナビーには
心から尊敬されているわけだし、ヒーローやヒーローTV関係者も、
彼のヒーロー界振興のための情熱には敬意を抱いていることだろう。
そもそも、記憶の操作というのは、相手が無防備じゃないと使えないわけで、
その相手を無防備にするにはどうすればいいか、と試行錯誤した結果が、
相手から信頼を得ること、そう考えると、彼のこの人心掌握術は、
能力からの自然な結果であると言ってもそんなに間違ってはいないはずだ。
ともかく彼の武器は、能力も含めた人の心の操作であると言えるだろう。
そしてそのマーベリックが本性を表し、能力が如何なく発揮された今回。
正直、前回の時点では「記憶の操作ってラスボスとしてはしょぼくね?」
などと思っていたのだけれども、ヒーローの平和への責任感を利用し、
テロを起こすことで虎徹を現場に向かわせ足止めをする小賢しさ、
ヒーローたちを無防備な状態でいつでも集められるその圧倒的な信頼
(これは彼の権力によるものも大きいが、広い意味では権力も、
人心操作の手段の一つだと思う)、その能力の全体像を見ると、
やはりマーベリックはラスボスにふさわしい強敵であるように思う。
ただ、虎徹やヒーローたちには、命がけの戦いの中で培った「絆」がある。
もちろん、マーベリックの記憶の操作は強力ではあるけれども、
人間の記憶というのは様々な情報が複雑に入り組んでいるものなので、
その絆に関する記憶を完全に消し去るなどということはできないはず。
その絆を通じてどのようにヒーローたちが本来の記憶を取り戻し、
そしてどうマーベリックを打ち破るのか、期待して見守りたいと思う。
個人的には、誰が最初に記憶を取り戻すのか気になるところ。
バーナビーが本命だが、彼はマーベリック信仰度も高いからなあ…
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