花咲くいろは18話、「人魚姫と貝殻ブラ」。
少しだけ自信がついた菜子を、主要キャラ4人の日常と絡めつつ描いた良回。
4人の日常って今までありそうで無かっただけに、かなり新鮮に感じた。
「褒める」というのは日本の習慣ではなく、欧米の文化な気がして、
自分も欧米人相手(というか英語)だと結構人のいいところを褒めるのだが、
日本人相手だと恥ずかしくて何かね… 直さないととは思うのだけれども。
構成の妙人と人とのつながりに落とし込む構成が絶妙。
今回の話は、菜子が自信をつけるためにひたすら試行錯誤する話で、
まずは見た目を変えること、次に自分に暗示をかけることで、
何とかして自分の力だけで自分を変えようとしていたわけだけれども、
自分一人で何とかしようとしても、やはりどうにもならないもの。
そのどうにもならない感をひたすらに強調し、観ている視聴者を
「今回の話、ちゃんと締まらないんじゃねえの…?」と不安に陥れて、
絶望感が漂い始めたラスト、その逆境での女将からの救いの言葉!
女将が救世主に見えると同時に、「誰かが助けてあげることの重要性」
というのがそれまでとの対比から非常に鮮明になっていたように感じた。
「褒めることで人は伸びる」というのは結構ありきたりなテーマだが、
それを褒められないと人はどうなるのかというのと対比させることで、
ここまで説得力を持って描いた作品はそうは無いんじゃないかと思う。
4人の日常カオスwww
どうせ買わないのにずっと3枚1000円のTシャツを見てる民子とか、
緒花の貧乏臭さとか、カラオケボックスでの喜翆荘組の選曲センスとかw
結名もちょっと変わってはいるのだが、今回に限って言えば、
変な人たちに振り回される可哀想な常識人に見えてくる…w
シリーズ構成で作品に深く携わっているはずのマリーの脚本だけあって、
緒花が東京出身でセンスがいい、など細かい設定も生きていて面白かった。
日常はこれからも入れていってほしいけど、脚本が毎回変わるこの作品では、
キャラの理解度がモロに話のクオリティに影響する日常回は難しいのかも…
あと、金沢って意外にも都会なんですね!(失礼)
次回、「どろどろオムライス」。
タイトルは謎だが、文化祭回。学校の描写、ここまでほぼゼロなのに…!
どう盛り上げるんだろうか、逆に興味がわいてくる。
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