花咲くいろは13話、「四十万の女 ~傷心MIX~」。
神回。安くなるので多用はしたくないが、これはガチで神回。
回りくどい心理描写とか、伏線の使い方がものすごい好みだった。
第一話を観た時点で、名作になるんじゃないかと思っていたのだけれども、
ここ最近のいろはは本当に面白い!…なので、その面白い話の総決算である
今回の話が面白かったのも、必然なのだろう。
愛情と無関心と憎しみと愛情の逆は「無関心」で、「憎しみ」は愛情の裏返し。
今回は、女将の皐月への憎しみからその愛情が伝わってくる良脚本だった。
直接的に愛情を表現するよりも、こう回りくどい方がグッとくるというか、
何とかしてギャフンと言わせてやろうと、皐月が喜ぶようなサービスを、
皐月の昔の姿を思い起こしつつ必死に考えている姿とか、
厨房組の皐月への評価に対し、「あのお客を誉めすぎだ」と言いつつ、
きちんとしたサービスを提供すれば、きちんと評価をしてくれる、
というように娘を完全に信用してるあたり、見ていてニヤニヤしてしまうw
皐月→女将にしても、皐月の喜翆荘従業員に対する的確なアドバイスは、
悉く女将のアイデアの改良であるわけで、母に対する尊敬だったり、
それを超えたいという思いだったり、母への「関心」が大いに伝わってきた。
逆に、緒花の皐月に対する感情は「無関心」が強い気がする。
前回皐月が嘆いていたが、喜翆荘への心配ばかりを表現されて、
東京へ娘を呼び戻さなかった自分への非難はそっちのけ、となると、
娘が自分にはあんまし興味が無いように見えて寂しくなるよね…
ただ、緒花は孝ちゃんの件にしても、「目の前にある現実に精一杯」
キャラが定着していて、他者に無関心でも冷たい感じはしないのは良い。
キャラ造形の絶妙なバランスを感じる。
伏線久々の「死ね」キター!!!
今回は、ここまでに張ってきた伏線の効きっぷりが凄まじかった。
最近は使わなくなった、みんちのその渾身の「死ね」だったり、
1話のガチっぷりは何だったんだろうな…と思ってしまうような、
女将の縁へのただの八つ当たりビンタといった、
コメディパートを盛り上げるための伏線回収もそうだし、
ひたすらに曖昧にしてきた孝ちゃんへの思いを明かしたことであったり、
8話でコンサルがやろうとした覆面調査員へのあからさまな贔屓を、
「それぞれの客の視点に立った、喜翆荘のいつも通りのおもてなし」
としてやった、シリアスパートにおいての使い方もそう。
何かこの13話を念頭において、ここまで話を作ってきた印象を受けた。
そういった意味で、今回が神回だったのは必然だったのかもしれない。
次回、「これが私の生きる道」。
今回とは逆で、タイトルはシリアスっぽいのに、内容は水着回…!
箸休め回的な感じになるんだろうか?
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