TIGER&BUNNY6話、「Fire is a good servant but a bad master.」。
唸った。そして何か変な脳汁が出た。
このアニメの脚本が練りに練られているのはいつものことだが、
今回は3話並、或いはそれ以上によく考えられた脚本だったように思う。
話自体も、謎の新キャラ、ウロボロスの秘密など魅力満載だし、
これからさらに面白くなっていきそうな雰囲気がある。
そう、今回はいつもにも増して脚本が素晴らしい。
刑務所での事件、ウロボロスのロボットが犯人ではないということは、
サイズ的(刑務所にばれないようにひっそり忍び込むなんて不可能だし、
昼間のグラウンドの方も、あの大きさだと絶対に気付かれる)にも動機的にも
ありえない、というのは誰が見ても明らかだったと思うのだが、
それでも多くの人は「このロボットが犯人じゃね?」と一度は考えたと思う。
少なくとも、自分は疑問をいろいろ感じながらもそう考えてしまった。
これが今回の脚本の力。より具体的には丁寧なミスリードに起因していて、
1.犯人はネイサンより格上の炎の使い手。
実際、ネイサンの炎はロボットの炎に負けた。
2.第二の事件の際、現場付近にいたウロボロス構成員。
事件の後、犯人を追った虎徹を、車の中から眺める構成員が、
彼と今回の事件の関連性を匂わせていた。
3.ウロボロスと炎との関係。
バーナビーの回想シーンで、幾度と無くウロボロスと炎の関係を
強く匂わせるシーンが出てきて、事件との関連を予感させた。
ちなみに、これは今回が初出ではなく、3話時点で既に、
バーナビーが焼け落ちた自宅前で佇んでいる描写があったりする。
…こんだけ丁寧にやられたら、常識的にありえなくても信じるよ!
で、そのひっくり返された常識を、最後にさらにひっくり返されるのである。
人が持ってる先入観を覆す、というだけでも並大抵のことではないのに、
それをさらなるサプライズに結びつける、というのは凄いとしか言えない。
3話の脚本も凄かったと思うが、3話に1回の割合でこのクオリティの
脚本を書ける脚本家って、…恐ろしいことだ。
最後に出てきたアレは一体何者だろうか?
犯罪者を狙うということから、敵ではないように思えるけれども…
刑務所に服役している犯罪者の罪を、死を以って償わせる、というのは、
過去に身近な人間を犯罪者に殺されていて、その恨みで行動しているのか、
「DEATH NOTE」の月のように、犯罪者に徹底的な制裁を与えることで、
世の中に秩序がもたらされると考えているのか、どちらかなのだと思う。
ヒーロースーツを着ていることから、個人で活動しているのではなく、
何らかの組織に所属して活動しているようにも思えるので、
個人レベルではどういう思惑があってのことかは分からないけれど、
少なくとも後者のような考えを持った組織が裏に存在するように思える。
何にせよ、あくまで犯人逮捕を目標に活動しているヒーロー達、
特に虎徹とは相容れない存在であるというのは間違いない。
バーナビー最近軟化してきたし、虎徹との本気のぶつかり合いを期待したい!
次回は、新キャラが更に掘り下げられるんだろうか?
正体はキングオブヒーロー、スカイハイさんでした!という超展開、
…ありだと思います!
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