花咲くいろは9話、「喜翆荘の一番長い日」。
今回は、派手なBGMやら演出やら展開やらを避けて、非常に穏やかな感じで
話が構成されていたように思うのだが、それが個人的にはかなりツボ。
画面から伝わってくる空気感が素晴らしかった。
「空気感」の演出今回の話は起承転結がすごいハッキリしていた気がしていて、
緒花が徹さんを探すという「起」から物語が始まり、
挫けそうになりながらも孝ちゃんからの電話でさらに頑張る部分が「承」、
緒花が徹さんを見つけて、喜翆荘に戻ったあたりで話が「転」がり始め、
長い一日を乗り切ったところで話が締まる「結」という構成だったのだが、
ここで自分が感銘を受けたのは、「転」の部分に漂う穏やかな空気感。
表面的な面白さを重視すれば、「転」はとにかく盛り上げるのがいい。
OPのような盛り上がる音楽を使い、これまたOPアニメーションのように
「職場は戦場」的な雰囲気を醸し出した方がいいと思うのだけれども、
今回の話の「転」はそうではなく、実に穏やかな「転」。
静かな音楽を使い、喜翆荘のみんながしっかり仕事しているのを描写する。
ドタバタ感が極限まで抑えられている分、静かに内に秘めた心情というか、
喜翆荘の面々がどれだけ喜翆荘を愛し、そしてどれだけ誇りを持って
仕事をしているのか、そういう「空気」が伝わってきて非常に良かった。
そして、そういった思いを象徴するかのような「結」の部分、
女将が帰ってきたシーンでの喜翆荘の人々大集合の一枚絵も素晴らしい。
こういう、状況に応じた空気を作れるアニメは貴重だと思う。
恋愛模様相変わらず孝ちゃんが…
緒花と孝ちゃんは、自分には相思相愛に見えてしまうのだけれども、
ここ最近すれ違いっぱなしなのが、何とも言えず悲しい。
そして、そんなところに孝ちゃんを狙うバイト先の友人が…!
五十嵐波子なるこのキャラ、どう見ても噛ませ犬、
というかアニメの世界では、眼鏡=噛ませ犬だと思うのだが、
どれだけ話をかき回してくれるだろうか?期待したい。
次回、「微熱」。
緒花、喜翆荘を去る!?次回はキャラデザの人のtwitterによると
神回、という噂があるけれども… ハードルを上げずに見守りたい。
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