花咲くいろは1話、「十六歳、春、まだつぼみ」。
「true tears」「Angel Beats!」を制作したP.A.WORKSのオリジナル作品。
安藤真裕監督は、同じくP.A.WORKS制作の「CANAAN」の監督。
脚本の岡田麿里は、「とらドラ!」「true tears」「放浪息子」と、
青春モノではまず外さないので、これは期待できる!と思って観たのだが…
これは凄いのが来た…!というのが第一印象。
P.A.WORKSの作画の美しさは改めて語るようなことでもないけれども、
それに登場人物の「本気」が伝わってくるような脚本が相まって、
「true tears」以来、若干燻り気味だったP.A.WORKSの正真正銘の本気が、
遂に見られるんじゃないかという気がぷんぷんしている。
それを象徴していたのが、緒花が雑巾がけをしながら泣いてしまうシーン。
自分が良かれと思ってやっていることが全て空回ってしまうやるせなさと、
ドラマチックな生活に憧れてここに来たのに雑巾がけなんかやってる惨めさ、
そこから生まれる緒花の心の底からの悔し涙が完璧な演出で描かれていて、
観ているこっちまで心が揺さぶられるような感覚に駆られた。
登場人物の本気を描ける作品=名作、と自分は信じているのだけれども、
その名作の誕生を予感させる、見事なワンシーンだったように思う。
視聴前から本命候補だったけれども、この1話で今期大本命に。
まだこれから始まる作品も多いけれども、1話でこれを超えるのは難しい、
そう断言できるような出来だった。もちろん、視聴も感想も続けていきたい。
余談:
ここ数日、書いてる記事はほぼべた褒めばかりな気がするな…
絶賛ばかりしていると、絶賛の重みが無くなるので嫌なのだが、
ただこの2、3日だけは許してほしい。それだけ作品のレベルが高い。
面白い作品が多すぎるのも問題、というのは幸せな悩みだと思う。
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