GOSICK -ゴシック- 第1話、「黒い死神は金色の妖精を見つける」。
直木賞作家、桜庭一樹による推理ライトノベルのアニメ化。
難波日登志監督は、「ダッシュ!四駆郎」「ターちゃん」など、
90年代にいい仕事を…って、何か昨日も似たようなこと書いた気が…w
シリーズ構成は、今期頑張りすぎな岡田磨里。
「true tears」「とらドラ!」など、登場人物のの真剣さが
伝わってくるような作品でいい仕事をする印象がある。
第1話は、もうヴィクトリカのための20分と言ってもいいくらい、
ヒロインのヴィクトリカのために構成された1話だった。
天才、変人、ツン、不条理、中二病(笑)、そして陰のある感じ、と、
20分少々の間に、よくこれだけの表情を押し込め、
そしてそれを組み上げて一人の魅力的なキャラを作り出したもんだと。
話が進むうちにキャラが立ってくる、というのはよくあることだが、
第1話の段階でこれだけ立っているキャラというのはあまり見ないし、
それを可能にしたスタッフの手腕も素晴らしいと思う。
その分、他キャラ、特に主人公の記述がおざなりだった気がするけど、
それは仕方ないし、またおいおい描かれてもいくんだろう。
この、ヴィクトリカを語る上で必要最低限のキャラ・展開しか出さず、
ただ只管にヴィクトリカがどんな人物であるかを記述する、という構成に、
もちろん推理ものとしての側面もあるのだけれども、
それより何より、この物語をボーイミーツガールものとして観てほしい、
というスタッフのメッセージを感じた。
推理ものとしては、若干ご都合主義というか、展開が強引な気がするが、
キャラの描写は本当に素晴らしい。来週以降も感想書こうと思う。
余談:
ゴシックって、英語では"gothic"だと思うのだけれども、
"gosick"と、敢えて違うスペルを使ってるのは何か意味があるんだろうか?
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