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CLANNAD
レビュー第一号ということで、この正月休みに見た、
という2chのコピペで有名なCLANNADについて書いてみる。
http://www.tbs.co.jp/clannad/
原作はAFTER STORYの手前までプレイ済み。
この話は、大きく二つに分けられて、TV版一期、および二期の最初8話までが、
主人公・朋也の高校での生活を描いた「学園編」、
それ以降が、朋也がと恋人である渚の結婚、出産、
そしてその後を描いた「AFTER STORY」となる。
まずは、学園編。ヒロイン毎に各数話のショートストーリー集。
話自体はそう特筆すべきことはない。
ただ、京アニ&key作品の特徴だと思うのだが、泣かせる演出が非常にうまい。
各シナリオで泣かせるための下地を十分に整えた上で、
最後に感動的なシーンをどーんと持って来て、
その後さらに、音楽や台詞でこれでもか!これでもか!とたたみかけてくる。
言葉の響きがあんまりよくないが、
「ねちっこく泣かせる」というのが一番しっくりくるかもしれない。
風子編のラストは大いに泣いた。
そして、AFTER STORY。
これがCLANNADが「人生」と言われる所以で、
朋也が渚、娘である汐との関係を経て、人として成長していく様子が描かれる。
ただ、ここでのテーマは個人的には「人生」ではなく、「親子」だと思っていて、
渚の両親の渚への想い、朋也が自分が父親になることで、
自分の父親の自分への想いを理解していく描写が強く印象に残った。
ただ、ラスト2話が…。
無駄にキャラを殺して感動を誘おうという意図が見えて、ちょっとどうかと思った。
キャラを殺すこと自体にはそこまで否定的ではないのだけれども、
それがその後のストーリーで生かされなければ、
ただの安っぽいお涙頂戴になってしまうと思うのだ。
で、それがどう生かされるのかと思ったら、
最後のファンタジーをやるために無理矢理殺した印象が…。
そもそもそのファンタジーもよく分からなかった。(今でも分からない)
同じkey作品のAIRでも思ったが、そこまでの積み重ねがあるんだし、
ファンタジーに頼らず普通に締めれば良かったんじゃなかろうか。
ちょっと悪い点も挙げたが、最後を除くと、ストーリーはしっかりしてるし、
上記の通り、泣かせる演出もうまいので、いいアニメだと思う。
評価:B(自信を持って他人に進められる良作。)※ 評価基準は2chの評価スレより
余談:CLANNADの「物理的」背景
CLANNADでは「超ひも理論」の研究をやっている、
ことみというキャラクターが登場する。
で、同じく超ひも理論の研究をしている自分が、彼女の発言や、
設定について思うことは、
「これ、絶対(元)専門家が制作にからんでるだろwww」
ということだ。
彼女の超ひも理論についての発言は基本的に正しいし、
原作では、「Calabi-Yau多様体のADE型特異点の研究」などという、
一般向けの超ひも理論の本にはのってないような専門用語が登場する。
というわけで!
自分はよく分からなかったのだけれども、専門家がからんでるんだったら、
きちんとした物理的解釈ができるに違いない!という希望的観測の下、
最終回のファンタジーの解釈に必要だと思われる物理的背景をちょっと書いてみる。
最終回の考察自体はネット上の様々な場所でやられていると思うので、
大いに今更感があり、かつアニメしか見ていない自分が付け足すことは何も無いが、
科学に従事する者として、SF好きの人に、
科学的に正しいネタを提供してもバチは当たらんだろう。
個人的には科学的に間違っていようが、面白ければいいと思うのだけれども。
最終回を紐解くキーワードは「隠された世界」で、光の玉を集めたことで、
隠された世界とからんで何かすごいことが起こった、ということなのだろうか?
ただ、隠された世界、と言った時、ぱっと思い浮かぶのは
1. 量子力学の多世界解釈
2. 超ひも理論にインスパイアされた、ブレーンワールドシナリオ
の二つ。
1. は、大雑把に言うと、この世界にはいろんな「可能性」があって、
我々が住んでいるこの世界はそのうちの一つの可能性に過ぎないというもの。
多世界解釈によると、
世界の全ての情報は一つの「波動関数」と呼ばれるものの中に含まれており、
その中には我々の世界という可能性以外にも様々な世界の可能性がある。
ただ、それらの可能性の間の相互作用はものすごく弱いため、
基本的には我々は、自分のいる世界しか観測できず、他は「隠された世界」となる。
2. は超ひも理論の余剰次元にインスパイアされたアイデア。
超ひも理論は10次元でしか定義できないため、
実際の我々の世界を再現するには余分な6方向をなんとかしなければならない。
その一つの方法が、
我々が3+1(空間3次元、時間1次元)の膜(ブレーン)の上に住んでいて、
残りの6次元方向には動けないとするもので、
これがブレーンワールドシナリオと呼ばれている。
理論的には、我々の世界との相互作用が十分に弱ければ、
ブレーンは何枚あってもよく、
もし我々のブレーン以外のブレーンがあればそれが「隠された世界」となる。
ブレーンとブレーンは重力(その他)によってのみ非常に弱く相互作用している。
2. の話は、16話でことみが言及しており、これが物語にからむのは間違いない。
幻想世界(少女とロボットの世界)は別のブレーン上の世界なんだと思うが、
タイムスリップした後の世界は何なのだろう?
多世界解釈の別の世界だとすると、なんかタイムスリップする前の世界に
救いが無さ過ぎる気がする。
整合性は無いが、意識は多世界の中のただ一つの世界に宿る、という設定で、
光の玉を集めたことにより、意識がタイムスリップ後の世界に移る、
という願いがかなう、というのが一番ハッピーな起こった事実の解釈なのかな。
262 名前: 迎撃ミサイル(樺太) 投稿日: 2007/10/05(金) 11:19:21
いい加減クラナドをエロゲと勘違いしている奴うぜぇ
エロゲじゃないし
ゼロの使い魔の方がよっぽどエロゲ
288 名前: 張出横綱(樺太) 投稿日: 2007/10/05(金) 11:28:40
エロゲじゃなかったらなんなのよ
300 名前: 迎撃ミサイル(樺太) 投稿日: 2007/10/05(金) 11:31:22
>>288
人生…かな?
俺はクラナドキャラには萌えなんて感情は抱かないけど
ストーリーに魅入られた
304 国連職員(岐阜県) sage New! 2007/10/05(金) 11:33:02
>>300
うわぁ・・・・
という2chのコピペで有名なCLANNADについて書いてみる。
http://www.tbs.co.jp/clannad/
原作はAFTER STORYの手前までプレイ済み。
この話は、大きく二つに分けられて、TV版一期、および二期の最初8話までが、
主人公・朋也の高校での生活を描いた「学園編」、
それ以降が、朋也がと恋人である渚の結婚、出産、
そしてその後を描いた「AFTER STORY」となる。
まずは、学園編。ヒロイン毎に各数話のショートストーリー集。
話自体はそう特筆すべきことはない。
ただ、京アニ&key作品の特徴だと思うのだが、泣かせる演出が非常にうまい。
各シナリオで泣かせるための下地を十分に整えた上で、
最後に感動的なシーンをどーんと持って来て、
その後さらに、音楽や台詞でこれでもか!これでもか!とたたみかけてくる。
言葉の響きがあんまりよくないが、
「ねちっこく泣かせる」というのが一番しっくりくるかもしれない。
風子編のラストは大いに泣いた。
そして、AFTER STORY。
これがCLANNADが「人生」と言われる所以で、
朋也が渚、娘である汐との関係を経て、人として成長していく様子が描かれる。
ただ、ここでのテーマは個人的には「人生」ではなく、「親子」だと思っていて、
渚の両親の渚への想い、朋也が自分が父親になることで、
自分の父親の自分への想いを理解していく描写が強く印象に残った。
ただ、ラスト2話が…。
無駄にキャラを殺して感動を誘おうという意図が見えて、ちょっとどうかと思った。
キャラを殺すこと自体にはそこまで否定的ではないのだけれども、
それがその後のストーリーで生かされなければ、
ただの安っぽいお涙頂戴になってしまうと思うのだ。
で、それがどう生かされるのかと思ったら、
最後のファンタジーをやるために無理矢理殺した印象が…。
そもそもそのファンタジーもよく分からなかった。(今でも分からない)
同じkey作品のAIRでも思ったが、そこまでの積み重ねがあるんだし、
ファンタジーに頼らず普通に締めれば良かったんじゃなかろうか。
ちょっと悪い点も挙げたが、最後を除くと、ストーリーはしっかりしてるし、
上記の通り、泣かせる演出もうまいので、いいアニメだと思う。
評価:B(自信を持って他人に進められる良作。)※ 評価基準は2chの評価スレより
余談:CLANNADの「物理的」背景
CLANNADでは「超ひも理論」の研究をやっている、
ことみというキャラクターが登場する。
で、同じく超ひも理論の研究をしている自分が、彼女の発言や、
設定について思うことは、
「これ、絶対(元)専門家が制作にからんでるだろwww」
ということだ。
彼女の超ひも理論についての発言は基本的に正しいし、
原作では、「Calabi-Yau多様体のADE型特異点の研究」などという、
一般向けの超ひも理論の本にはのってないような専門用語が登場する。
というわけで!
自分はよく分からなかったのだけれども、専門家がからんでるんだったら、
きちんとした物理的解釈ができるに違いない!という希望的観測の下、
最終回のファンタジーの解釈に必要だと思われる物理的背景をちょっと書いてみる。
最終回の考察自体はネット上の様々な場所でやられていると思うので、
大いに今更感があり、かつアニメしか見ていない自分が付け足すことは何も無いが、
科学に従事する者として、SF好きの人に、
科学的に正しいネタを提供してもバチは当たらんだろう。
個人的には科学的に間違っていようが、面白ければいいと思うのだけれども。
最終回を紐解くキーワードは「隠された世界」で、光の玉を集めたことで、
隠された世界とからんで何かすごいことが起こった、ということなのだろうか?
ただ、隠された世界、と言った時、ぱっと思い浮かぶのは
1. 量子力学の多世界解釈
2. 超ひも理論にインスパイアされた、ブレーンワールドシナリオ
の二つ。
1. は、大雑把に言うと、この世界にはいろんな「可能性」があって、
我々が住んでいるこの世界はそのうちの一つの可能性に過ぎないというもの。
多世界解釈によると、
世界の全ての情報は一つの「波動関数」と呼ばれるものの中に含まれており、
その中には我々の世界という可能性以外にも様々な世界の可能性がある。
ただ、それらの可能性の間の相互作用はものすごく弱いため、
基本的には我々は、自分のいる世界しか観測できず、他は「隠された世界」となる。
2. は超ひも理論の余剰次元にインスパイアされたアイデア。
超ひも理論は10次元でしか定義できないため、
実際の我々の世界を再現するには余分な6方向をなんとかしなければならない。
その一つの方法が、
我々が3+1(空間3次元、時間1次元)の膜(ブレーン)の上に住んでいて、
残りの6次元方向には動けないとするもので、
これがブレーンワールドシナリオと呼ばれている。
理論的には、我々の世界との相互作用が十分に弱ければ、
ブレーンは何枚あってもよく、
もし我々のブレーン以外のブレーンがあればそれが「隠された世界」となる。
ブレーンとブレーンは重力(その他)によってのみ非常に弱く相互作用している。
2. の話は、16話でことみが言及しており、これが物語にからむのは間違いない。
幻想世界(少女とロボットの世界)は別のブレーン上の世界なんだと思うが、
タイムスリップした後の世界は何なのだろう?
多世界解釈の別の世界だとすると、なんかタイムスリップする前の世界に
救いが無さ過ぎる気がする。
整合性は無いが、意識は多世界の中のただ一つの世界に宿る、という設定で、
光の玉を集めたことにより、意識がタイムスリップ後の世界に移る、
という願いがかなう、というのが一番ハッピーな起こった事実の解釈なのかな。
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Category: アニメ総評
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