LUPIN the Third ~峰不二子という女~ 2話、「.357マグナム」。
第1話が凄まじく面白かったこの作品。
方向性は違うとは言え、今回も十分すぎるくらいに面白かった。
前回は、テンポの良さが面白さの要因だったと思うのだけれども、
今回はどっちかというと、
「ねちっこさ」。
訳の分からない「女心」をねちっこく描いていたのが印象的だった。
チッチョリーナ「分からない…俺には分からないよ…」今回の話、この次元の台詞が全てなんじゃないかと思う。
不二子に仕事を依頼した際、次元の事を夫の仇と語るチッチョリーナは、
拳を震わせて本気で怒りに打ち震えているようにも見えたし、
また最期には、「あなたを殺したいとも思った」という言葉も遺している。
だからと言って次元を恨んでいるのかというと、そうではなく、
次元がいなければ生きていけない、というくらいに愛しているかのような
言葉も遺したりしているし、だからこそ、
次元の手で殺してほしい、
という全くもって意味不明な感情を見せていたりもする。
まとめると、彼女の考えは、全然分からない。
ただ一つ、彼女に一貫性があるとすれば、
それは
「次元に対する感情の強さ」なんじゃないかと思う。
殺したいとか、自殺したいとか、殺されたいというのは、
実現してしまえばもう二度と叶えることができない、
言ってみれば人間が持ちうる感情の中でも「最強」のもの。
それを次元にぶつけたい、または次元にぶつけられたい、というのが、
その、もうどうしようもなく膨らんでしまった愛情を満たしてくれる、
唯一の「結論」だったんじゃないだろうか。
某NHKで放送中のアニメから台詞を借用すると、どちらかが死ぬことで、
「永遠の関係になりたかった」んじゃないかと。
あと一つ付け足すと、今回チッチョリーナが自殺を図ったシーン、
この時点では彼女は夫に気があって、夫に見せつけるために自殺を図った、
言ってみれば、彼女は誰が相手でも死のうとするキャラではあるのだが、
夫の時は「本当に死にたがっているわけではなかった」のに対して、
次元の時は本当に死ぬつもりだった。その夫の話を持ち出すことで、
次元の特別さを際立たせる、上手い脚本だと思う。
不二子かっこいいwww
何がいいって、
何があっても挫けないその傲慢さがすごくいい。
力づくでマグナムを奪おうとして阻止されて警戒されても挫けず、
今度はやり方を変え、過去に付け入って、成功させてしまう、
という肝の据わりっぷりが実にかっこいい!
次元の言うとおり、
チッチョリーナとは全然似てないと思うのだが、
本人同士にしか分からない何かがあるのかね…
次回、五ェ門登場?来週も楽しみです。
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