たまゆら ~hitotose~ 3話、「出現!たたかう女の子、なので」。
ひたすらに、飯を作り、そして飯を食う回。
…とそれだけ聞くとつまらなさそうだが、それを絵と脚本で面白くするのが
たまゆらクオリティ!ということで、今回も非常に面白かった。
新キャラのこまちは、最初は…すごく…山田です…と思ったのだけれども、
山田のようにウザキャラで通すわけではなく、反省して、ちょっと成長して、
心温まる感じで終わったのが、作風にあっていて良かったと思う。
「味」の表現前回は匂い、今回は味と、絵では物理的に表現できないものの表現が凄い。
一番印象的だったのは、香がホットケーキをほぼ食べ終わった時の写真。
劇中でぽってが、美味しさが残ってるかもと言って、食べ終わったランチを
写真に収めていたが、まさにその美味しさが残っているのがこの一枚!
桃のゼリーや、ホットケーキひっくり返すところも美味しそうだったけど、
モノがもう無いのに美味しそうに見える、という意味で今回はこの写真が
一番衝撃的だった。
この作品では、写真とアニメという違いこそあれ、ぽってとスタッフが、
絵で表現できないものを表現する、という同じ目標を持ってるように思えて、
だからこそスタッフもやる気が出て、この圧倒的な表現力が生まれるのかも、
とちょっと思う。
伏線回収上記の美味しさが残ってるかも云々もそうだが、今回は伏線回収が絶妙!
のりえに兄バッシングをさせ、ちょっと感じ悪いかも…と思わせておいて、
実はパティシエを目指したきっかけが兄という心温まる展開に転化したり、
日の丸写真館のマエストロの、「美味しいって気持ちを込めて撮影する」
という話をいったん否定しつつも、最後にその気持ちを込めることで、
ぽってにいい写真を撮らせたり、意外性のある展開が面白かった。
このたまゆらという作品は、どちらかというとストーリー展開というよりも、
雰囲気を楽しむアニメとは思うのだけれども、こういう細かいストーリー
構成も全く手を抜いていないのが、質アニメ好きにはたまらんのですよ!
次回、「潮待ち島に聞こえる音、なので」。
匂い、味と来て、次は「音」だろうか?次回も期待!
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